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産科麻酔科研修について

他施設にない独立した産科麻酔科

他施設にない当麻酔科の特色は産科麻酔科部門が独立し、専任産科麻酔科医が産科麻酔や小児麻酔を担当している点にあります。2000年4月に開設された総合周産期母子医療センターは全国最大規模で、総合医療センターに隣接し、開設当初より無痛分娩、帝王切開術、産褥搬送の重症患者管理、不妊治療の麻酔等、産科麻酔に係わると共に、新生児麻酔、小児麻酔、あるいは胎児麻酔までも担当しています。産科麻酔のオピニオンリーダーとしての地歩を築いていて、全国の大学麻酔科から産科麻酔の研修者も多い。

教育カリキュラムと到達目標

医学生

医学部4年生に対して産科麻酔に関する講義を1枠、BSLにて4時間を担当しています。講義内容は、妊娠中の生理学的・薬理学的変化と、妊娠各時期の麻酔 における麻酔管理目標についてです。BSLでは周産期センターの案内と産科麻酔の診療内容説明をしています。帝王切開術の脊髄くも膜下麻酔の手技と麻酔管 理を学ぶために、ビデオによる講習やシミュレーターを用いた教育も行なっています。

【到達目標】
① 産科麻酔科の意義と診療内容を説明できる。
② 帝王切開術の麻酔法を列挙し、長所と合併症を説明できる。
③ 産痛緩和の方法を列挙し、長所と合併症を説明できる。

初期研修医

麻酔科研修を終えた研修医は、希望により産科麻酔科で1~3ヶ月の研修を行なうことができます。産科麻酔に関わる全ての診療に対して、産科麻酔科スタッフの元で指導をうけること ができます。周産期カンファレンスにも積極的に参加し、臨床研究のサポートや学会発表を行なうこともあります。

【到達目標】
① 妊娠中の生理学的変化を説明できる。
② 麻酔科専門医の元で、合併症のない妊婦の帝王切開術に対して脊髄くも膜下麻酔を実施できる。
③ 帝王切開中の脊髄くも膜下麻酔における低血圧に対して、適切に対処できる。

後期研修医

後期研修医(麻酔科専攻医)は、後期研修2年目以降に、産科麻酔科を4~6ヶ月間研修します。麻酔科医に必要な産科麻酔の基礎的知識を身につけ、患者さんの状態に合った麻酔法を学ぶことができます。硬膜外鎮痛による産痛緩和を実践したり、分娩後出血管理を行なったり、産科麻酔診療を間近で 学びます。産科麻酔科に関する成書の輪読会に参加し、より一層学問を深めていきます。希望により臨床研究や海外学会へ参加することもできます。

【到達目標】
① 各種産科疾患に対応した帝王切開術の麻酔管理ができる。
② 硬膜外鎮痛による産痛緩和を実施できる。
③ 胎児・新生児・早産児に対する麻酔を経験する。

川越周産期麻酔フェローシップ

埼玉県川越市にある埼玉医科大学総合医療センターは、埼玉県唯一の総合周産期母子医療センターとして、多くのハイリスク妊婦や産褥搬送を受け入れている日本有数の周産期施設です。当センター産科麻酔科では、ハーバード大学やトロント大学で産科麻酔・小児麻酔の臨床トレーニングを受けてきたスタッフを中心に、周産期領域のあらゆる麻酔を提供しています。診療内容は、帝王切開の麻酔、硬膜外鎮痛による産痛緩和、ハイリスク分娩の全身管理、妊娠中の手術の麻酔、胎児手術の麻酔、新生児手術の麻酔、不妊治療の麻酔など、産科麻酔に限らず多岐に渡っています。川越周産期麻酔フェローシップは、麻酔科専門医レベルの若い麻酔科医を対象に、日本の産科麻酔科の明日を担う人材を育成する新しいプログラムです。産科麻酔科の専門知識および技術を身につけることに加え、臨床研究を行い、国際学会にて発表し、海外の産科麻酔科医と交流する機会も提供します。

応募資格 日本麻酔科学会専門医、またはそれに準ずる麻酔経験のある麻酔科医
募集人数 2名
身分・待遇 臨床フェロー(常勤)・埼玉医科大学規定による(助教相当)。当直あり(月5回程度)、週1日研究日
研修期間 4月1日から1年間(延長可能)
研修内容 周産期麻酔全般にわたる全般にわたる診療を、指導スタッフとマンツーマン体制で共に行い、ハイリスク妊婦を安全にケアできるよう指導します。
研修医の指導も大切な機会です。更に、臨床研究や論文執筆の機会を提供し、将来の産科麻酔領域のリーダーとなれるよう責任を持って指導します。
プログラム責任者 田中 基    埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科 診療副部長 講師
お申込みはこちらから
2016年度フェロー【第5期生】
成瀬 智   2016 浜松医科大学 麻酔科
鈴木 菜穂   2016 東京慈恵会医科大学 麻酔科
渡邊 美由樹   2016 東京大学 麻酔科
フェローシップ修了者
吉松 文   2015 筑波大学 麻酔科
鹿原 史寿子 2014 青森県立中央病院 麻酔科
須賀 芳文 2014 東京慈恵会医科大学 麻酔科
井上 理恵 2013・2014 熊本大学 麻酔科
長嶋 小百合 2012・2013 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科
福島 里沙 2012 上尾中央病院 麻酔科

当科で産科麻酔を研修された卒業生の所属先

筑波大学 麻酔科 浜松医科大学 麻酔科 日本医科大学 産婦人科 長崎大学 麻酔科
千葉大学 麻酔科 東京医科歯科大学 麻酔科 東京大学 麻酔科 神戸大学 麻酔科
防衛医科大学校 麻酔科 杏林大学 麻酔科 京都府立医科大学 麻酔科 岡山大学 麻酔科
愛媛大学 麻酔科 東京医療センター 麻酔科 聖マリアンナ医科大学
麻酔科
大阪市立大学 麻酔科
慶応義塾大学 麻酔科 慶応義塾大学 産婦人科 旭中央病院 麻酔科 名古屋市立大学 麻酔科
岩手県立中央病院 麻酔科 愛育病院 麻酔科 上尾中央病院 麻酔科 東京慈恵会医科大学 麻酔科
獨協医大越谷病院 麻酔科 順天堂大学 麻酔科 順天堂大学 産婦人科 みやざきレディスクリニック
鈴木病院 産婦人科 名古屋大学 麻酔科 名古屋第一赤十字病院
産婦人科
福山市民病院 麻酔科
埼玉医大国際医療センター
麻酔科
滋賀医科大学 麻酔科 自治医科大学 麻酔科 九州大学 産婦人科

埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科マニュアル

学会発表資料

指導医からのコメント

このフェローシップの目的は、産科麻酔の将来のリーダーを育成することです。フェローの先生は当科で産科麻酔の広がりと奥深さを実感できるでしょう。そして指導者となるために必要な、研究・論文・教育についても一緒に学んでいきましょう。

照井 克生

私はカナダ・トロント大学で産科麻酔のフェローシップを修了し、産科麻酔に関する多くのことを学びました。このような経験が日本でもできれば素晴らしいのにと思っていたところ、日本を代表する産科麻酔科医の照井先生が本格的な産科麻酔フェローシップ・プログラムを始められました。私も出来る限りお手伝いをさせて頂きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

田中 基

埼玉医科大学総合医療センターの総合周産期母子医療センターでは、産科麻酔のあらゆる分野を網羅して研修できます。最近では、もやもや病合併妊婦、筋緊張性ジストロフィー合併妊婦、マルファン症候群合併妊婦の分娩を経験しました。有意義な研修ができることをお約束します。職場の雰囲気が良く、皆で協力し合う感じも良いところです。

田村 和美

質の高い帝王切開麻酔や、硬膜外鎮痛による産痛緩和によって「また産みたい」と思える「幸せなお産」を提供し、日本の周産期医療に貢献したいと思っています。当科では臨床だけでなく、臨床研究にも力を入れ、世界へ情報を発信するため日々努力しています。豊富で多彩な症例を通じ、卓越した知識を身につけた産科麻酔科医を一緒に目指しましょう。

松田 祐典

私はカナダ・トロント大学で産科麻酔のフェローシップを修了し、産科麻酔に関する多くのことを学びました。このような経験が日本でもできれば素晴らしいのにと思っていたところ、日本を代表する産科麻酔科医の照井先生が本格的な産科麻酔フェローシップ・プログラムを始められました。私も出来る限りお手伝いをさせて頂きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

田中 基